小阪裕司
「感性価値創造」への実践的な取り組みについて

売上とは、常に人の消費行動の結果です。
そして、その行動の背景にあるのが「感性」です。

何となく入ったカフェやふと目にした服のデザインを見て
「お、いいなあ」と思ったり、買いたい気になったり買いたい気にならなかったり、
こういったものは人の感性のなせる業で、感性から消費行動が生まれてきます。

その「感性」を研究していくことは、
売上を生みだす秘密に迫ることに他なりません。

元々大学時代から、
美学のフィールドで感性に関心を持ち研究を続けてきた私ですが、
今日では、日本感性工学会をはじめとして、多分野の研究者や大学とも連携しながら、
全国のビジネスパーソンや企業と共に、
人の感性と行動を軸にしたビジネスマネジメント理論の体系化と、
ビジネスの規模や種類を問わず、誰でも取り組み成果を出すことのできる、
ビジネス現場での実践法を開発し続けています。

経済産業省が提唱する新たな国家戦略「感性価値創造」への取り組みも、
私としてはこうした活動の一環にあります。


「感性価値創造」というテーマの実践には、
まずは感性価値の高い商品やサービスをいかに創り出すかという課題があります。
「創り出す」ということは、「ものづくり」を行う製造業はもちろん、
品揃えやサービス、空間などを創り出すことも含めて、
小売・サービス業など幅広い業種における大きな課題です。

また感性価値創造は、創り出すことについ視点が偏りがちですが、
その商品やサービスなどの持つ感性価値を、
どうしたら知ってもらえるか・感じてもらえるかも重要な課題で、
この二輪がそろってはじめて感性価値創造が成されます。 

とりわけ現状、後者はサプライチェーン上で十分に成されておらず、
これこそは今日のマーケティングの課題でもあります。

さらには、感性価値創造の具体的な取り組みには、
ものづくりを行うにせよ、サービスの現場にせよ、
感性価値を知ってもらう・感じてもらうための活動にせよ、
人の持つ創造性が発揮されていくことが不可欠です。

それゆえに、創造性の豊かな人材の開発・育成と
そういう人たちの集団である企業組織作りは必須課題です。

その意味では、
これを加えて感性価値創造の実践には
3つの大きな課題があるともいえるでしょう。



オラクルひと・しくみ研究所では
「感性価値創造」に深く関わる経済産業省の方々や
各大学・研究者、商工業支援団体らと直接の連携をとりながら、

感性価値創造の3つの課題

  1. いかに感性価値の高い商品やサービスを創り出すか

  2. いかにその高い感性価値を知ってもらう・感じてもらうか

  3. いかにそれらが実践できる人と組織を育成するか


の具体的な方法論と実践手法を研究・開発し、
実際のビジネス現場を通じて実証していきながら、
ビジネス社会に広め続けています。
 
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